大井平和紙の卒業証書までの道④~紙の繊維を砕く~
- 公開日
- 2025/01/27
- 更新日
- 2025/01/27
お知らせ
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この日は、雪にさらした和紙の繊維を細かく砕く作業をしました。
写真のたらいの中には、雪さらしをした後のコウゾが入っています。
真っ白です。
左下に緑色のコウゾが雪さらしをする前のものです。
とても白くなっていて子どもたちは驚いていました。
津南の恵みの雪と日光により、このような不思議な変化が起こるのですね。
凍っていたので、水につけて繊維をほぐす間、
和紙の「のり」となるノリウツギの皮を剥ぐ作業をしていました。
皮を剥ぐとぬるぬるっとした樹液が出てきます。
ノリウツギはひょうこう1000Mの山でしか育たない木だそうです。
以前勤めた学校では、「トロロアオイ」という、これもぬるぬるする植物を育ててのりにしていました。
「おくら」でもできると和紙の先生の山岸さんがおっしゃっていました。
「のり」となる皮は布の袋に入れ、紙をすくときに使います。
コウゾの氷が解けてほぐれてきたところで、繊維を砕く道具を使って細かくしていきます。
さわってみると、「うわあ。綿みたいにふわふわだ!」と感激していました。
次は、いよいよ紙すきです。明日お知らせします。